高校教師は夏休み中も仕事?高校教師の夏休みの日数や過ごし方
2017.11.16
高校が夏休みで生徒が休みの間は先生も休みだと思っていませんか?
実は高校教師は夏休みもとても忙しいんです!その理由とはいったい何故なのでしょうか?
高校教師の夏休みの日数や学校が夏休み中の教師の仕事について調べてみました。
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この記事の概要
高校教師の夏休みは気楽じゃない!?
学校が休みでも教師も生徒と同じだけ休みなわけではありません。昔は教師も生徒と同じくらい休みが貰えていましたが、現在はどんどん少なくなっています。教師は毎日学校に出勤しなければならない状況です。
最近では、大学への進学を希望している生徒に向けた夏期講習などを学校が行う場合もあります。その場合は、夏期講習のカリキュラムを作ったり、資料を準備したり、授業のために出勤する必要があります。
生徒は8月は夏休みの期間ですが、高校教師にとっては8月上旬~中旬は忙しい時期でもあります。この時期に開催される教育機関主催の会議に出席したり、模擬授業を行って教師としてのスキルアップもしなければなりません。夏休みは高校教師にとって実はとても億劫で嫌だと思っている教師もいるほどです。
普段の授業は、各教師が自分で自由に組み立てた授業を行うことが可能です。しかし、夏休み中に行われる模擬授業では、教育委員会などキャリアを持つ人に向けて模擬授業をしなければならないのです。
高校教師の夏休みはどれくらいの日数あるの?
学校が夏休みの間は休業日といいます。学校における休業日とは、授業をしない日です。そのため、生徒は学校に行く必要がありません。しかし、授業をしない日でも教師の休みはイコールではないのです。
夏休み中の授業がない日でも、教師にとっては勤務日のため、夏休みと関係なく出勤していて、勤務時間も通常通りです。
教師も有給休暇の他に夏季特別休暇(夏休み)が5日間あります。しかし、一般企業でも夏季休暇中に休日出勤する社員がいるように、教師も5日間すべて取得する教師は一部と言われています。
授業がない夏休み中でもそれだけ教師は忙しいのです。なぜなら、授業がなくて研修などがしやすい期間のため、研修会や講習などがこの時期に集中します。この研修会などの開催数は毎日2つの研修会や講習に行かなければ行けないほどですから、その忙しさが分かるでしょう。
しかも、ただ出席すればいいだけでなく、研修会などに出席した後は復命書というものを校長に提出しなければなりません。
研修会は朝9時から夕方5時までかかるとしたら、この場合は一度学校に出勤した後に研修会に行き、研修会が終わった後は学校に帰って復命書を書かなければいけないので、帰宅は夜の8時頃というくらい拘束時間は長くなります。
高校教師の夏休みの日数には個人差がある!?
最近は夏季休暇としてお盆の期間付近に週末と合わせて休みにする会社も増えてきていますが、お盆休みとしている会社では一般的に8月13~16日の4日間が夏休みとなるでしょう。
公務員の場合は、お盆の期間でも一斉に休みになることはありません。夏期休暇として、時期をずらして夏休みを交代で取るようになります。
教師は夏期休暇として5日間の休みを取ることが出来ます。教師は公務員ですが、役所のようにお盆の時期でもやらなければいけない事はないため交代にする必要はありません。そのため、ほとんどの教師はお盆時期に夏休みを取得します。
夏期休暇が5日間取れますが、取得状況には個人差があります。5日間より短い教師もいれば、普段は授業や部活などがあり自己都合で自由に有給が取りづらいため、学校の夏休み期間中に有休を使って長い休みにする教師もいます。
ほかにも、修学旅行や林間学校などが土日に行われた場合は、それに参加したら翌日が振替休日になりますが、普通に出勤している教師もいます。
振替休日に出勤している教師は、休日出勤の振替が残ったままの状態のため、夏休み期間に振替休日をくっつけることも可能です。
高校教師になるために必要な資格は?
・高校教師に必要な資格
高校教師になるには大学や大学院などで「高等学校教諭免許状」を取得する必要があります。高校の教師は強化担当制のため、教員資格も各教科別に分かれています。そのため、教育学部以外でも専門科目の教職の単位をとって、教育実習などを行うことで資格を取ることも可能です。
公立高校の場合は、高等学校教諭免許状を取得しただけでは高校教師になれません。各都道府県が行っている公立高校の教員採用試験に合格しなければ公立高校の教師にはなれないのです。
私立高校の場合は、各高校毎に独自の採用試験があるため、それをクリアしなければなりません。
・高校教師とステップアップするには
教師になったら、教科・進路・生徒指導・クラス運営など一通りのことが出来るようになるというのが、教師の最初の目標でしょう。
学年主任などは経験を積む必要があり、学年主任などになれば、生徒だけでなく教師をまとめながら教育の道筋を立てていく役目を任されるようになります。校長や教頭になれば、学校全体の目標を立てたり指示を出す事が可能です。
指導力向上のための研修も沢山開催されています。初任者研修や10年経験者研修など法定研修がありますが、他にも民間企業への派遣や海外派遣などもあり、教師の可能性は1つではありません。
夏休みも忙しい高校教師の労働環境とは?
平成27年度の高校教師の平均月収は42万円です。この数値から推測される平均年収はボーナスを含めて670万円でしょう。過去の高校教師の年収推移から見ると、わずかに減少の傾向にあります。近年は600万円後半~700万円前半、月収45万円前後で推移しています。
なお、民間企業のサラリーマンに比べると高校教師の労働環境は良いと言われていました。
なぜなら、週休完全2日制であり、夏休みや冬休みの長期休暇もあり、福利厚生もよくて収入も安定しています。昔から学生に人気の職業でした。
しかし、近年ではその状況も変わってきています。いじめや不登校、保護者からの理不尽な要求、生徒の学力低下などの問題が山積みです。
高校教師の収入水位が減少している原因の一つに、少子化が影響しています。少子化で生徒数が減ると教師の人員も減らされます。そもそも近年では人件費削減などで教師の仕事の大変さが一般に伝わるようになり、教師を目指す学生も昔より減ってきています。
少子化が続けば、今後も教師の給与や労働環境は下降する可能性があります。以前は労働環境が良いとされたのは昔の話になってしまうでしょう。
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