産休明けに仕事に復帰して無理なく働くことは出来る?先輩の声
2017.11.14
産休明けに仕事に復帰して無理なくやっていけるのか、不安に思っている人は多いでしょう。
理解のある会社や上司で無理なく働けるか、辞めざるを得ないか・・・世の中には信じられない事をいう上司もいるようです。
産休明けの職場の実態や無理なく働くために出来ることなどをまとめました。
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この記事の概要
産休3日で職場復帰!?そんな無理難題を言う上司もいる
「私の職場はブラックです。そのため、産休に入る前に会社を辞めたいと申し出ましたが、受け入れられませんでした。というのも、閑散期に入ると仕事が楽になるため、私以外にも3人の女性社員が妊娠したのです。
上司には「陣痛来るまで働いて、産んだら1日休むだけじゃだめなの?病気じゃないのにそんなに休まれるのは迷惑」と笑いながら言われました。同僚の男性にも「アメリカには産休や育休の制度はありませんよ」と言われたほどです。
私はこんなことをいう上司や同僚ももいるし、この会社で育児と仕事を両立できるとは思いませんので、辞めたいしせめて育休産休はしっかり取りたいと思っています。」
とても信じられない事ですが、こんなことを平気で言う上司がいるという実態が分かるエピソードです。上司が基本的な労基法も知らない会社なので、本当にブラック企業なのでしょう。
ちなみに、労基法では産後8週間は働かせてはいけない決まりがあります。ただし、本人の希望で医師の許可がある場合は、産後6週間以降に働きだすことも可能です。
なお、この労基法があるため、生後2ヶ月以内の赤ちゃんを預かってくれる保育園はありませんので、本当にすぐに働くとなったらベビーシッターを雇うしかありません。
産休から復帰後に無理なく働くためには?
産休復帰後に働きやすい環境を作れるかどうかは、産休前から職場との話し合いが勝負です。
産後は赤ちゃんのお世話や自分の体調を最優先にしなければいけませんので、しばらくは復帰後の仕事について考える余裕もないでしょう。
そのため、職場復帰後の仕事については、少しでも余裕のある出産前に上司や会社と話をする必要があります。復帰後の自分の体調や状況は実際復帰してみないと分からないところではありますが、最初から無理を感じる勤務や仕事は避けてもらえるようにしましょう。
事前に話をしていても、実際に復帰すると話よりも忙しくなることもありますので、余裕があり過ぎるかなと思うくらいの状況でもちょうど良く感じる場合もあります。また、産休育休で休んでいた分、仕事の感を取り戻し慣れるのにも時間が必要でしょう。
出来ると言っていたのに出来ないと言うのが、会社に一番迷惑が掛かります。ですから、出来ないと思うことははっきり伝えた方が周囲への負担や迷惑を最小限にする事になります。
育児も自分の体調も仕事も、いきなり満足出来るレベルに来なるのは無理です。ひとつずつゆっくりクリアしていきましょう。
フランスは産休後無理なく復帰できる制度が整っている!?
フランスの1週間の就業時間は35時間です。日本では40時間なので、就業時間が少ないのも無理なく復帰できる要因の1つではありますが、それだけではありません。フランスでは基本の就業時間や休暇が徹底して守られている職場が多いのが大きな違いでしょう。
例えば、終業時間が17時なら男女とも17時に帰る日がほとんどです。勿論、フランスでも残業する日もあります。
しかし、就業時間を守る事で、会社での拘束時間が一定になり、仕事と家庭の両立が出来るのです。そのため、日本のように育児か仕事かという状態にはなりにくくなります。
産休後はフルタイムで仕事に復帰して働く人も多いですが、育児を優先したい人への制度も充実しています。
また、育児休暇の期間が3年間あり、期間中も手厚い補助があります。職場復帰後も休暇前と同等の地位であることを法律で保障されています。
子供が産まれる日以前に少なくとも1年以上その職場で勤務していれば、育児休暇かパートタイムで働くかを決めることも可能です。これは母親だけではなく父親にも適応されます。
産休後の職場復帰には夫の協力や社会とのつながりが必要
育休中は、社会とのつながりが薄くなり、愚痴や悩みを吐き出す場所が少なくなります。そのため、同じくらいの年の子供がいる女性と交流して、お互いの悩みや愚痴を言い合うだけで気持ちが楽になります。実際、市が主催するイベントで同じような環境や境遇の人と交流出来たのも助かりました。
保育園は18時半まで預かってくれて長くても19時までです。仕事に復帰すると20時近くまで残業になることもありますが、私は実家が遠くて急な場合にも頼れる人が近くにいませんが、今のところ夫と協力してなんとか時間までにお迎えに行くことが出来ています。
会社には社内保育所なんて制度がない場合、通勤ラッシュに赤ちゃんと一緒に乗ることは考えられないので、保育園は自宅近くが良いと思います。
子供の保育園行きたくない、この服嫌、朝ご飯を食べ終わらないなど、毎朝が戦いで心が折れそうになります。でも、私は社会の一員として仕事を続けたいと思っています。
私の場合は、専業主婦で家で子供と二人きりの世界だと思うと、それだけで気が滅入ってしまうと思います。それに保育園に通い出すと「○○ちゃんのお母さん」などと呼ばれるようになりますが、一人の人間として認められる世界が必要に感じます。
趣味の延長で資格を取得したりするなど社会とのつながりをもてるきっかけになる事が出来ています。
なお、今のところファミリーサポート制度は利用していません。今後は利用するかもしれないですが、学童保育の時間帯にも不安があります。
今のところ、小学生までは時短勤務が可能なので、この先も育児と仕事は両立できると思っていますが、子供が増えた時に育児と仕事の両立については考えていく必要があると思います。
産休から復帰しても結局無理な場合も多い
私が産休に入る前に上司は「戻ってきて成果が出ればすぐに昇進も可能」と期待を持たせてくれました。そのため、復帰後は時短勤務で働きだしましたが、お昼休憩も惜しみ仕事をして、忙しい時は延長保育も利用して成果を上げたつもりです。
しかし、人事との面接で「子供が小さいうちは昇進は様子見する」と言われました。その後も、半年後も一年後も人事のその姿勢は崩れませんでした。
冷静になって考えると、うちの会社の女性管理職は1割未満で、女性管理職は全員独身でした。
結局、将来に希望が持てずに復帰後1年半で退職してしまいました。
制度はあっても理解のない組織では意味がありません。理解のある会社もあるし、改革中という会社もあるでしょう。しかし、理解がない会社が大部分を占めているのが現実なんだと思います。
妊娠中や出産後どこまで仕事が出来るかは本人の希望や体調、子供の健康状態など様々な条件で違いがあります。しかし、企業が社員1人1人に応じて対応しなければ、仕事と育児の両立出来る女性は増えません。
様々な事情があって止むなくあきらめざるを得ないケースがあるのは理解できます。しかし、働く女性を増やそうと言ってもすぐに変わる環境ではない事が問題であり、それは明白です。
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