浪人生はなぜ成績が下がるのか?下がる理由と成績を伸ばす方法
2017.9.10
浪人生は成績が下がるというのが定説になっています。実際、浪人しても成績が上がるのは2割程度しかいないそうです。
1年間勉強する時間があるのに成績が下がってしまうのはどうしてなのでしょうか。
成績が下がってしまう原因や成績が下がる人の特徴、成績を伸ばす方法をまとめてみました。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
小学校の学級崩壊事例・・・それはこんなところから始まってる!
親からすれば小学生なんてまだまだ子供で可愛いもの。ですがたびたび学級崩壊などの噂さを耳にすることがあ...
スポンサーリンク
この記事の概要
浪人して勉強してるのに成績が下がるのはどうして?
浪人生の成績が下がる理由は1つではありません。色々な事情などがありますが、よくある理由として「飽きてしまう」ことがあると思います。
現役で受験生だったころから勉強を続けていて、浪人して更にもう1年間勉強をするわけです。人の集中力はなかなか続きません。浪人して「来年こそは絶対合格するぞ!」という意気込みも、勉強へのやる気も集中力も徐々に薄れて行ってしまいます。
なぜ飽きるのかというと、受験勉強の場合新しい事を覚える事がほとんどなく、今までやってきたことと同じことを繰り返すことになるからです。
更に、一度やっているので大丈夫だろうと甘く見ている人もいます。浪人生になって勉強を再開したときに覚えているので甘く見てしまって勉強を疎かにしてしまうのでしょう。しかし、多くの人は1年も経てば大体忘れてしまうものです。
ちゃんと勉強しているつもりでも、今覚えていることをまた勉強するのは集中出来ないし、この行為を1年間続けるのは大変です。
また、「飽きてしまう」以外にも浪人生特有の環境が影響していると思います。高校生の頃は受験勉強以外のイベントや他の勉強もあってメリハリがありましたが、浪人生になったら行くのは予備校などです。常に受験勉強をする日々はメリハリがなく、気分転換も出来ません。
多くの浪人生の成績は現状維持か下がる!?
浪人をして1年間勉強しているのだから、成績が上がるのが普通だろうと思うのは安易な考え方です。希望している第一志望の大学に合格出来る浪人生は2割程度だと言われています。
つまり、浪人して成績を上げられるのは2割程度だという事です。5割の浪人生は現状維持で、3割近くの浪人生は成績が下がってしまうと言われています。
浪人しても成績が上がらなければ、現役時代の志望校に合格するのは難しくなります。そのため、数字だけで言えば8割近い浪人生は現役と同程度レベルか下のレベルの大学を受験することになるでしょう。
浪人生の成績が上がらないのは、モチベーションを保つのが難しいのが大きな理由となっています。現役時代にしっかり受験勉強した人ほどやり残したことがないので、何をしていいのか分からず勉強方法に迷ってしまう可能性が高いと思います。
しかし、実際の受験ではそれまでの成績が良くても失敗する人や模擬試験ではだめでも実際は合格する人もいるのが事実です。
浪人しても成績が下がる人には特徴がある!?
まず、どうして浪人する結果になったのかというと、合格できなかったからです。合格できなかった多くの場合は勉強不足だった可能性があります。
現役時代にどれ位「何が何でも現役で合格する」という思いで勉強しましたか?もしかして「このままだとヤバい」と分かっていても勉強への姿勢を変えず、心のどこかで「ダメだったら浪人すればいいや」程度に考えていませんでしたか?
現役時代にどう考えていたかで、浪人生になった時の勉強への姿勢も変わります。
もしも、後者の考え方をしていた人は、受験に失敗することも予想していたので、そこまで悔しくないでしょう。しかし、前者の考え方の人は受験に失敗するとすごく悔しい気持ちになります。
1年間勉強し続けるモチベーションを保つのは難しい事です。しかし、受験に失敗したときどれほど悔しかったかどうかで、モチベーションを保つ糧になるのです。
浪人生が成績が下がるなら勉強について見直そう
勉強しているのに成績が上がらずに悩んでいる人は、その勉強法や勉強量を見直しましょう。成績が上がらない理由は勉強法が合っていないか勉強量が足りていないのが理由でしょう。成績を上げたかったら、とにかく人よりも勉強量を増やしたり、自分に合った効率の良い勉強方法を見つけるしかありません。
・勉強量が足りていない
自分は勉強しているつもりでも、成績が上がらないなら単純に勉強量が足りないのです。勉強量が足りないのに気付いていないのだとしたら、いくつか理由が考えられます。
- 大学志望理由が曖昧
- 将来の目標が決まっていない
- 大学に合格出来る自信がない
- 勉強をする習慣がない
- 睡眠不足
- 集中力不足
- 長時間勉強しているだけで中身が伴っていない
将来の目標が定まっていない場合、勉強する意味や目標値が曖昧でどれ位勉強するのが適正なのか分からないでしょう。また、勉強し慣れていない場合や勉強の仕方が良くない場合も、結果的に勉強量が不足する結果になりやすいです。
・勉強法が合っていない
勉強する時は単純に長時間やり続ければ良い訳ではありません。その中身も大切になります。例えば、机に向かっている時間が10時間だったとしても内容が1時間くらいの内容だったら、効率が悪くて総勉強量が足りない結果になります。自分に合った効率の良い勉強方法を見つけたり、勉強の質を見直してみましょう。
- 過去問の傾向を分析して勉強していない
- 自分のレベルに合わせて徐々にステップアップしていない
- テキストなどが合っていない
- 的外れな勉強をしている
適度に休憩を入れて勉強する、気分転換するなども大切です。色々な勉強方法がありますので、試してみても良いでしょう。
浪人生でも正しく勉強していれば成績が上がる!?
浪人生は成績が下がるのは珍しくないと思われている状況に疑問を感じます。しかし、それを教師が言ったりするので、そういうものだと思われてしまっています。
しかし、私は浪人生になったから成績が下がるのではないと思っています。単純にもう一年勉強する時間が出来たからと言っても、現役の時に出来なかった事を浪人生になったからと言って出来るようにはならないでしょう。
例えば、今まで勉強していなくて成績が悪かった生徒から「もう一年勉強する時間があれば」とよく聞きますが、1年間時間を伸ばしても多くの人は、現役の時以上のパフォーマンスを発揮するのは難しいのが現実です。
さぼっていた生徒ややり方が間違っていた生徒が今までと同じようなやり方をしていても成績が上がらないのは当たり前です。正しい方法を理解してしっかりと勉強出来れば成績は上がるはずです。
- 学校と教育