小学校を転校させると子供にどんな影響を与えるのか
2017.9.13
家庭の事情により、小学校を転校しなければならないこともあるでしょう。
新しい学校に馴染めるのか、友達はできるのか、親も子も悩みは尽きないと思います。
小学校を転校させると子供にどんな影響を与えるのかを考えてみました。
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この記事の概要
小学校を転校すると子供にどんな影響を及ぼす?
精神的に強い子やポジティブな性格の子なら問題ありませんが、小学校で転校するということは、子供の心理的不安はかなり大きいものになるいうことを知っておいてください。それは、今までの学校で仲の良かった友達とお別れし、新しい学校でまた新たに友達を作って行かなければならないからです。
親が思っている以上に、子供は転校することで様々な不安を抱え闘うことになるのです。転校先のクラスでしっかり挨拶ができるだろうか、前みたいに仲の良い友達ができるだろうか、転校生だからと変に目立っていじめにあわないだろうか、落ち着いたらまた転校にならないだろうかなどと考えるのです。
年齢が上がるにつれてこういった不安は特に感じやすいので注意が必要です。
小学生くらいまでなら転校生だという物珍しさも手伝って、初日から人気者ということも考えられますが、中学生くらいの思春期にはいると本人の意識も変わり、転校初日は目立たないようにいようと考えるものです。
ましてや中学生ともなると、仲良しグループも固定されている場合が多いので、新たにそこに入る勇気も必要になります。
転勤族で転校が多いと、仲の良い友達を作っても無駄と考えてしまい、転校による子供への心的な影響はさらに大きくなることでしょう。
小学校の転校による影響は勉強面でも・・・
転校によって友達関係にも様々な影響を与えますが、勉強面でも影響を与えます。それは、「授業の進み具合の差」です。
転校前の授業の方が進んでいれば何の問題もありませんが、転校先の方が進んでいた場合は、転校後にその差を埋めなければなりません。
暗記でなんとかなる科目、例えば社会や理科などの科目の場合はそこまで心配なくても問題ありませんが、算数になるとそうはいきません。算数は段階を踏んで理解していかなかければならない科目なので、理解しないまま次の単元に進むと途端に分からなくなってしまう可能性もあります。
担任になった先生が熱心な先生だったり、子供の性格が積極的で、わからないことは自ら進んで先生に質問したり相談できればいいのですが、そうでない場合は、やはりパパやママがお家でしっかり教えるしかありません。早い段階で授業の進み具合を把握し、子供が困らないようにサポートしてあげることも必要なのです。
小学校の転校は子供に様々な影響を与える
小学校を転校することによって、友達や勉強面で様々な影響があると説明してきましたが、影響はそれだけではないようです。転校をきっかけに、性格まで変わった人もいるのです。
ある女性は、転校をきっかけに性格が明るくなったと言います。前の学校では執拗ないじめに遭っていたせいで暗い性格でした。でも転校によってそのいじめも解放され、次第に性格も明るくなって友達もできたそうです。
反対に、転校先の学校に馴染めず、前の学校がよかったと嘆く方もいます。40代なる女性は、元の学校に戻ってまた人生をやり直したいとまで言います。友達がなかなかできず登校拒否にまでなりかけ、勉強どころじゃなくなったと当時を振り返ります。
他にも、カナヅチで全く泳げなかったのが、一年中プール授業がある学校へ行ったことでみるみる泳げるようになり、水泳部にまで所属するまでになった経験がある方も。
転校は親の都合によるものですが、その転校先によって子供の人生にも大きな影響を与えるということがよくわかります。
小学校時代に転校を経験した人たちの本音とは?
転校前の心理を調査すると、57%の方が「転校するのが嫌だった」と答えています。その理由で一番多かったのが「仲の良い友達との別れ」です。
それは、新しい学校で新しい友達ができる楽しみよりも、今現在の友達と別れる寂しさの方が勝っているからです。別れによる子供の寂しさを親はしっかりと受け止めていくことが大切です。
転校後は新しい友達ができるのかが親も子も一番不安になりますが、アンケートに答えた9割の方が「仲の良い友達ができた」と答えています。転校して1ヶ月経たないうちにすぐに新しい学校に慣れ、友達もできたと答えた方が多いのに驚きます。子供の適応能力の高さが伺える数字ですよね。
大人になって振り返り、転校してよかった点を聞くと、53%の方が「どこへ行っても馴染むことができる」と答え、45%の方が「転校によって新たな自分が見つかった」と答えています。他に「変化を恐れていては何もできない」という意見もありました。
転校によって、環境の変化にすぐに適応できる術を身に付けた人が多く、これは転校によるメリットの一つと言えます。
しかし転校した子みんながポジティブなわけではありません。中にはネガティブな影響を受ける子も当然います。親は子供の様子に目を配り見守っていくことも必要ですが、「新しい学校もきっと楽しいよ、どんな友達ができるのかも楽しみね」とポジティブな言葉を投げかけることも大切です。
小学校を転校させる親の不安と子供への接し方
小学校を転校するのは、子供自身もそうですが親にとっても不安なものです。それは、転校先の学校がどんな雰囲気なのか何もわからないまま子供を通わせるからです。子供が不安を口にすれば尚更ですよね。
しかし、子供は漠然と不安を感じるだけであって、意外と学校に通ってしまえばすぐに慣れて新しい友達もできるものです。それがわかれば親の不安もすぐに解消できるでしょう。
転校後すぐは子供も不安でいっぱいです。余計なアドバイスはいらないので、ただ温かく見守ってあげましょう。それだけで十分ですこの試練を乗り越えればまた一つ成長できるでしょうし、親はうろたえずにどっしりと構えているくらいの方がいいのです。
子供には「何か困ったがあったら言ってね。お父さんお母さんが助けてあげるから心配ないよ」とだけ声をかけてあげましょう。それだけでも子供は安心して学校へ通えます。
心配になる気持ちもわかりますが、子供は環境に順応しやすいものです。子供の力を信じてあげましょう。
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