うさぎの目が白いときは白内障の可能性が!早めに病院へ!
2017.8.27
うさぎの目は赤いもの……というイメージがありますが、体の色が黒や茶色のうさぎは目が赤くないのです。
目が白い場合は、病気によって白内障を引き起こしている状態が考えられますので、早めに獣医師へ!
うさぎの目が白いときに考えられる病気とその理由を知っておきましょう。
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この記事の概要
うさぎの目が白いときは感染症が引き起こした白内障かも
うさぎがかかる目の病気で比較的多いものに「前眼房〔虹彩〕膿瘍」があります。これは、目の中に膿ができてしまう感染症です。角膜の傷などから感染する場合と、全身性の感染症が引き金になる場合とがあります。
特に寄生虫による感染の場合が多く、1歳未満の若いうさぎに多く見られます。眼球内の水晶体に感染して「水晶体破壊性ぶどう膜炎」を引き起こし、それが原因で白内障になってしまうのです。
進行も早いので放置すると白内障誘発性ぶどう膜炎・虹彩膿瘍・充血や目の中の炎症などを引き起こし、目の機能を失ってしまうことになります。
早期であれば点眼薬による治療方法もありますが、悪化させてしまうと治療も難しく、強い痛みで命を落としてしまうこともあるのです。うさぎの目に異常を見つけたら、早めに獣医師の診察を受けさせましょう。
うさぎの目が白い場合に考えられる病気
◆角膜潰瘍
1歳未満の子どものうさぎに多く、目の表面が傷ついてしまった状態です。何かに驚いてケージの中で暴れたときや、体を洗うとき、うさぎが自分で傷つける場合もあります。
血管がある場所であれば、出血することで傷をふさいで修復しようとする作用が働きます。しかし、角膜には血管がないので傷がつくと自然治癒が難しいのです。
傷が深いときには手術が必要になるケースがあり、重傷の場合は眼球が破裂して目の機能を失ってしまいます。
◆白内障
高齢のうさぎでは目の炎症から白内障になることは珍しくありません。ペットとして飼われている場合は、ケージの中など狭い空間で生活するため積極的に治療しないことも多いのです。
しかし、進行して目の中の水晶体が融ける状態にまでなると、強い痛みを引き起こします。これにより食欲が落ちるなどすると、命に関わるので眼球の摘出手術が必要になることもあります。
白い目のうさぎに視力があるかどうか確かめる方法
エンセファリトゾーンという寄生虫の感染が引き起こすエンセファリトゾーン症の症状の1つが水晶体破壊性ぶどう膜炎です。
エンセファリトゾーン症は、感染してもほとんどのうさぎは症状が現れません。ただ、老化やストレスで免疫力が下がった場合に発症します。首を傾げたように傾いてしまったり、眼球が震える眼振といった神経症状を引き起こします。
親うさぎからの胎盤を通じて感染した場合は、子ウサギのうちに眼疾患が現れ、白内障になります。
目が白くなっているからといって視力がなくなったわけではありませんが、進行すればいずれ見えなくなってしまいます。
見えているかどうかを確かめるには、ティッシュなどを目の前でゆっくりと振って目で追うか様子をみましょう。目に近づけて瞬きしたり、よけたりするしぐさがあるかどうかでも簡単な判別はできます。
角膜は完全に白くなってしまうと治療することはできません。
うさぎの目に「できもの」?深刻な病気の可能性は低い
うさぎの目にできる「できもの」は、治療が必要になるほど深刻な場合は少ないと考えてもいいでしょう。
3歳を過ぎると、奥歯の伸びすぎが原因で腫物ができてしまうこともありますので、定期的に獣医師の診断を受けるようにすると安心です。
歯の伸びすぎや、口のゆがみで口の中を傷つけてしまうときは食欲の低下が見られることもありますが、ある程度症状が進行するまで大きな変化がないこともあります。
食欲や排便に異常がないか、食べる餌の好みにの変化など些細なことも見逃さないようにしたいですね。
できれば早期の異常にも気が付けるよう、うさぎに詳しい獣医師がいると心強いものです。健康に問題がなくとも、かかりつけの獣医師がいれば、もしもの時に安心できます。
せっかく縁あって迎えたうさぎですから、健康で長生きできるように必要なケアをしてあげてください。
白いうさぎの目はなぜ赤い?赤くない目のうさぎもいる
◆うさぎはみんな目が赤い?
一般的に「うさぎの目は赤い」と思われがちですが、それは日本で見慣れているのが白いうさぎだからです。
うさぎは白だけでなく、毛の色が茶色や灰色、黒、まだらなど白くないうさぎもたくさんいます。それらのうさぎの目は赤ではなく黒。
日本でペット用などに広く知られるようになったうさぎが、たまたま赤い目をした白うさぎだったんですね。もともと山などに生息する野うさぎは、冬毛が白く生え変わりますが目は黒です。
◆目の色はどうしていろんな色があるの?
人間の瞳も人種によって黒や茶色、青や緑などがありますが、虹彩の部分に色素を持っているからです。うさぎの目が赤いのは、虹彩に色素がまったくないために、目の奥の血管の色が見えているのです。
体は白いうさぎでも、遺伝的に色素を持っているうさぎの場合は、赤いめではなく茶色や青の目を持ったものも存在しています。
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