猫はたとえ親子でも成長するとお互いに威嚇することもある
2017.9.5
猫の親子が仲睦まじくしている姿は、見ているだけで癒されますよね。
でも、子猫が成長すると親子でも威嚇する行動をとるようになることもあります。
親子や兄弟でも猫は互いに威嚇するの?その理由は?猫の威嚇行動について考えてみましょう。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
夜中にメールを送るのは非常識です!気を付けたいメールのマナー
夜中にメールを送るとき、相手の都合やマナーを意識して送っていますか? 夜中は寝ている人が多く、...
-
夢や目標がないと悩んでいるあなたへ…探すヒントがありますよ!
夢や目標がないとお悩みのあなた。失敗や挫折を怖れているからですか? そんな人は周囲に合わせて自...
-
猫を病院に連れて行く!○○で嫌がる猫も飼い主もストレスが軽減
猫を病院に連れて行くときに苦労している飼い主さんは多いのではないでしょうか。 病気やケガをした...
スポンサーリンク
この記事の概要
微笑ましい猫の親子。成長した子猫に母猫が威嚇!どうして?
生まれたときから一生懸命子育てをした母猫が、成長した子猫に対して威嚇する行動を取るようになります。
生後6ヵ月くらいになると親が子猫に対して威嚇する行動が見られるようになります。一般的に言う「親離れ」というものです。もともと人の手を借りずに生きる猫は、成長すると親と離れて生きていくものです。
まだ大人になりきっていない子猫は、今まで優しかった母猫から威嚇されて困惑することもあります。しかし、繰り返すうち自立心が生まれてくるものです。
甘えん坊な子猫は、親に威嚇されても甘えたくて近づいていくこともあります。そんなときは、母猫は子猫を噛むなど、なんとか自立させようとするのです。
人間からするとずいぶん厳しい…と思うかもしれませんが、いずれ大人になったとき1匹だけで強く生きられるようにという母猫の愛情でもあるのでしょう。
猫が親子でも威嚇しているのは別の臭いがついたから?
猫は犬のよう群れでは過ごしません。大人になってしまえば、1匹の猫同士、親子や兄弟であっても、時にケンカするのは当然なのです。
寒いときや眠たいときに身を寄せ合うことはあっても、猫は基本単独行動。複数の猫が一緒に行動することは、ほとんどありません。
親子や兄弟で飼っている猫が喧嘩を始めても、本気の喧嘩にならないうちは様子を見守るだけで大丈夫でしょう。仲の良い猫猫同士でも、ケンカが始まる理由はいくつもあります。
そのうちの一つが「ニオイ」。たとえば2匹で飼っている猫のうち、一匹だけを病院などに連れて行くと、帰って来たときにその臭いを感じて「知らない猫」という判断を下してしまうことがあります。
臭いは徐々に薄れていくので心配はないのですが、激しいケンカになったり、いつまでも臭いを気にしているようであれば、シャンプーするか、体を拭いてあげるなど「家ではない臭い」をとるようにしてあげると元の仲良しになれるでしょう。
猫は親子で交配するの?母猫が子猫を威嚇するのは発情の準備?
猫は季節繁殖動物で、メス猫が発情するのは、2月頃から9月頃までと言われています。猫は妊娠してから2ヵ月ほどで出産を迎えるので、単純に考えて出産は4月から11月頃。
発情期の早い段階で妊娠・出産して、半年ほどで子育てを終えれば、また次の発情を迎えられるということです。
子猫をいつまでも抱えたままでは、発情期に妊娠する機会を失う可能性があるため、子猫には早く一人前になって欲しいんですね。6ヵ月で大人になるということは、「成猫と子猫」だったのが「成猫同士」になるということ。
近親交配は遺伝的に好ましくないことも多いものです。そのため、幼い頃からずっと一緒に育っている個体には交配を回避する「ウェスターマーク効果」という本能が働きます。これにより交配にいたる確率は下がるものの、実の親子や兄弟間でも交配することがあります。
猫の行動や鳴き方から威嚇や甘えを見分けよう
◆嬉しいとき、甘えているとき
- のどをゴロゴロ鳴らす…甘えの典型的な行動。そのまま眠ってしまうと音は止まる
- ヒゲが少し上向きに立つ…満足している表情
- しっぽを立ててすり寄る…もともとは、親に餌をねだる行動
- 毛布など柔らかいものを前足で揉む…おっぱいを飲んでいたときの行動で、非常にリラックスして甘えるときに行う
◆あいさつ
- 猫同士や人間に対しても鼻先をつけるのは「こんにちは」などのあいさつ
◆恐怖
- しっぽが巻かれて耳を倒す。体を低くする…相手の攻撃意欲をそぐため
◆威嚇、攻撃
- 耳を伏せて、背中の毛が逆立っている…戦闘態勢。鼻にシワが寄る威嚇の表情も
- 姿勢を斜めにする…敵への威嚇のため、自分の体を大きく見せようとする
◆その他
- 立てたしっぽが小刻みに動く…緊張している。気になるものがあるなど
猫にも個性や性格があるので、これら以外にも、それぞれの猫特有の癖や行動があるかもしれません。どんなときに、どんな行動をとるか観察してみるのも面白いですよ。
猫の激しい威嚇合戦。やめさせたければバケツを使う?
いつもはのんびりと寝ている姿が愛らしい猫たちですが、メスを巡ってオス同士がケンカすることがあります。
ケンカの前には、顔が触れそうなほどの至近距離でにらみ合い、普段は聞いたこともないような甲高い唸り声を出して威嚇します。ときには、何十分ものあいだ、その状態が続くこともあるのです。
ただ、オス同士のケンカは儀式のようなもので、大けがをするような本気のバトルになることは少ないんだとか。もし、ケンカをやめさせたい場合は、大きな音を立てて驚かすのが効果的。
猫は比較的低い音を嫌う傾向があるので、バケツなどを音としたときの鈍くて大きい音に驚くはずです。
手ごろな物がなければ、大きく手を叩いてみるだけでも猫がハッとして我に返ることも。ケンカを止めようと猫に割って入ったり、捕まえようとするとするのは危険です。
興奮状態にある猫にひっかかれたりする恐れがありますので、不用意に手を出すのは禁物です。
- 生活と文化