猫が安心して出産できる年齢は5歳くらい。それ以降はリスク高
2017.9.5

猫は生後半年ほどで出産できるようになります。では、何歳くらいまで出産できるのでしょうか。
年齢だけでは一概に言えないものの、出産に適した年齢を過ぎての出産はリスクが高まります。
飼い猫のために知っておきたい猫の成長と、出産の時期について調べました。
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この記事の概要
猫が出産できるようになる年齢はいくつから?
猫は生後1ヵ月で人間でいう1歳ほど。生後1年半もすると人間の20歳と同じくらいになります。その後は、1年で人間でいう4歳ほど年を取ります。
だから「子猫」と呼べる時期は、実はほんの数ヶ月しかないんです。メスの猫は、生後6ヵ月~1年で妊娠することが可能になり、発情が見られるようになります。
ただ、身体は成長途中なので、この時期の交配はメス猫に大きな負担を強いることになります。繁殖を考える場合は、妊娠・出産に適した成長を迎えるまで、もう少し待ちましょう。
交配適齢期の条件は、
- 生後1年半以上が経過していること
- 体重が2.5キログラム以上あること
これら以下では、たとえ妊娠しても出産にはリスクが大きくなるので、堕胎・中絶を行う方がいいと言われます。オス猫が野良猫であるなど、人間に管理されていない場合には猫白血病や猫エイズに感染していないか、早急に検査してください。
猫が安全に出産できる年齢は5歳程度と考えよう
1歳前後で出産可能になるメス猫。では、何歳くらいまで出産は可能なのでしょうか。
まず、猫は通常であれば1年に2回の発情期を迎えます。すでに子猫を出産していれば、授乳期でも発情・交尾することがあり、年に3回出産するメス猫もいます。
出産から2ヵ月もすれば妊娠が可能になるため、避妊手術もせず身近にオス猫がいる場合は、どんどん妊娠と出産を繰り返してしまうことがあります。
猫の身体的な成熟と老化を考えると、8歳ぐらいが限度ではないかと言われています。
しかし、猫の8歳は、人間でいう48歳ほど。人間と同じには考えられない面があるとはいえ、妊娠・出産のリスクが大きくなるのは想像に難くありません。
その年齢で元気に出産・子育てをする猫がいることも確かですが、帝王切開が必要になるなど飼い主の経済的な負担が大きくなる可能性もあります。
猫の健康状態や体力などで差もありますが、母猫の健康と、安全な出産を考えると5歳前後までと考えるのが無難です。
猫と人間の成長比較。離乳や出産、年齢でみる身体の状態
◆離乳期
猫……生後1ヵ月ほどから母乳以外のものを食べるようにはり、2ヵ月程度で母乳から卒業します。一緒に生まれた兄弟が少なければ離乳が遅くなることがあります。
人間……生後5~6ヵ月で離乳食が始まり、平均1歳半程度で離乳。完全に母乳から離れる卒乳は4歳頃。
◆永久歯が揃うまで
猫……生後3ヵ月頃に生え始め、6ヵ月頃には生え揃います。
人間……永久歯は早くて6歳くらいからで、12歳ころには全て永久歯に生え変わります。
◆性成熟期
猫……人間のような初潮・月経がないので明確な時期は難しいものの、生後半年~1年で妊娠可能になります。猫種によっても時期には差があります。
人間……14~16歳頃には性成熟を迎えます。
◆骨格の成長
猫……一部の大型猫は3歳から5歳まで成長しますが、一般的に猫は1歳頃で骨格の成長が止まります。
人間……身長の伸びが止まるのは、22~25歳と言われています。
オスとメスで0.9歳違う猫の寿命。オスのケンカは命がけ?
猫の平均寿命は、オスが14.3歳、メスは15.2歳というデータがあります。メスの方が1歳弱ですが長生きという数値です。人間でも一般的に女性の方が長生きだという認識がありますが、猫も同じということなのでしょうか。
人間の遺伝子にあるX染色体は、男性で1本、女性は2本あります。X染色体は老化を防ぐ効果があるとされ、男女での寿命の差が生まれる原因だと言われています。人間の平均寿命は男性が80歳、女性は86歳で、6歳ほど差があります。猫はこれほどの差はありません。
では、猫のオスとメスの寿命の違いは何が原因なのでしょう。
オス猫は縄張りを争って激しいケンカをすることがあります。そのときのケガが原因で病気になったり命を落としたりすることが、オスの寿命を縮めていると考えられます。
なお、人間の女性は出産を経験すると細胞が若返る効果があるという研究が発表されました。猫にも子猫を生むことで、同じような効果が出ているのか、今後解明される日がくるかもしれませんね。
猫の妊娠期間は約2ヵ月。出産が近づいたら用意したいこと
人間の妊娠期間は昔から「十月十日(とつきとおか)」と言われます。これは、昔の暦での計算なので、現在の感覚からすると9ヵ月半(280日くらい)です。
一方、猫の妊娠期間は63~66日と約2ヵ月ほど。2~6匹の子猫を生みます。
妊娠から3週くらい過ぎると、乳首が大きく、色も鮮やかなピンク色になります。まれなことですが、実際に妊娠していないのに、この兆候が見られる「想像妊娠」してしまう猫もいるのだとか。
飼い猫に妊娠の兆候があったら、動物病院で検査してもらうといいでしょう。超音波検査で確認できます。
妊娠がわかったら子猫用や妊娠中の猫に適したカロリーの高い餌に切り替えてあげてください。出産が近づくと、お腹の子猫に胃が圧迫されて1回の食事量が減ります。少しずつ、回数を増やして与えましょう。
出産が近づいたら、落ち着いて産める場所を探すようすが見られます。ダンボールなど人の目から隠れられる産箱を準備します。出産で汚してしまうので、予備も準備すると安心です。
出産後は、母子とも動物病院で診察を受けて健康状態を確認しておくと安心です。
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