調べることには価値がある。

調べることには価値がある。│日刊シラベル

癌はリンパ節への転移が病状の進行に大きな影響を与える!

2017.9.11

癌は昔に比べれば「不治の病」ではなくなってきています。しかし、リンパや血液への転移があると、全身に広まる危険性が高くなってしまいます。

癌が転移する仕組みや、転移した臓器別の主な症状などをまとめました。

ステージ4からでも回復を信じ、癌と共存する人の存在にも触れています。

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癌の再発と転移。血液やリンパの流れで運ばれる癌細胞

私たちの体を作っている細胞は、正常であれば体の状態に応じて増殖を繰り返しす・増殖を止める・さまざまな機能を持つ細胞に分かれたりします。

細胞自体が老化して役目を終えると、新しい細胞と入れ替わります。癌細胞はこうした働きが正常に行われず、増え続けたり無関係の場所に移動したりします。

癌の進行は、患者の体力や体質・これまで受けた治療によって影響をうけ、個々に状況が違います。癌の治療を進めるうち、耳にすることになるのが「再発」と「転移」という言葉でしょう。

◆再発

  • 外科手術で取り切れない細胞レベルで残った癌が再び増殖を始める
  • 抗がん剤や放射線治療で小さくなった癌が大きくなる、場所を変えて同じ癌ができる

再発の中でも、別の場所に見つかる癌を「転移」といいます。

◆転移

一番初め、体に発生した癌細胞から血液やリンパの流れによって別の臓器などに運ばれて増殖したものが転移です。

◆播種

癌になった部分の細胞が胸腔や腹腔内で散らばるように広まった状態。

血管やリンパによって脳や骨にも転移する癌

癌診断されたとき、注意しなければならないことの一つがリンパ節への転移や浸潤です。血液は全身に酸素や栄養を送る、いわば上水道。リンパ管は、細胞の老廃物を排出するための下水道の役割です。

どちらも全身を巡るため、ここに癌細胞が入り込むと体のどこにでも癌細胞が根を下ろしてしまう可能性があるのです。すい臓はすぐそばに大きな血管やリンパ・神経などが多く集まる場所であるために、癌の発見が早くでも、転移に至る危険性が高いといわれています。

◆どの癌でも起こり得る危険な転移

・脳への転移
癌患者の20~40%に見られるという脳への転移。中でも肺がんは脳への転移が起こりやすいと言われています。癌が脳に転移した場合、頭痛やてんかんの症状の他、急に性格が変わってしまうなどの精神症状があらわれる可能性があります。

また、肺がんからの脳への転移では、腫瘍の成長が早い傾向が強く、スピーディーな治療が不可欠になります。

・骨への転移
骨への転移も、あらゆる癌で起こり得るものです。骨髄腫・肺癌・乳癌・腎臓癌・前立腺癌などが骨に転移しやすいと言われます。進行すると腫瘍が骨の組織を圧迫し、安静にしていても痛みが続いたり、わずかなショックで骨折することがあります。

リンパに癌が転移。進行した場合の症状は?

リンパ節に癌の転移がある場合、他の気管や臓器に転移する、もしくはすでに転移している可能性が高くなります。転移後、リンパ節が腫れて大きくなってくると、周囲の血管や神経を圧迫するので、リンパ節の場所によって症状は様々です。

◆頚部リンパ節

体の表面近くにあるため肥大すると皮膚を破って露出することもあります。血流が少なく壊死した状態になると、出血する可能性も高くなり、また止血も困難なことがあります。医療用麻薬などが使用されるほど痛みが強くなります。

◆腎臓付近のリンパ節

腎臓の血管を圧迫することで、栄養が行き届かず腎不全を引き起こします。

◆肺の近くのリンパ節

血管や神経を圧迫し、呼吸困難を引き起こすことがあります。

癌のステージとリンパ節転移の影響

【ステージ0】
癌細胞が上皮や粘膜組織でとどまっていて、リンパ節への転移はみられない。

【ステージI】
癌細胞は増殖しているが筋肉層で留まっていて、リンパ節への転移はみられない。

【ステージⅡ】
リンパ節転移は見られないが、筋肉層を超えて深く広がっている状態。もしくは、癌細胞の広がりはないが、リンパ節への転移がわずかにみられる。

【ステージⅢ】
癌細胞が筋肉層を超えて広がり、より深く浸潤した状態で臓器の壁を超えてしまっている。リンパ節への転移もみられる。

【ステージⅣ】
癌細胞が臓器を突き抜け、近くにある血管に浸潤したり違う臓器への転移がある。

癌の進行度合いは、大まかにこのように表されます。癌の種類や、臓器によっても基準が違いますので大まかな目安と考えて下さい。ステージI以下であれば、その5年後の生存率は8割から9割と非常に高いのですが、ステージがより進んだ状態になると、5年生存率はかなり下がるのが実状です。

リンパへの転移も確認された癌と共存するという生き方

必ずしも「ステージ4=末期がん」ではないのですが、やはりステージ4となると状況は厳しいと言わざるを得ません。

ただ、現代の進んだ医療技術・科学技術を持ってしても病気にはわらないことも多く、その状態から回復したり、寛解の状態になったという話も稀ながらあります。

ガンになってから、初めて自分の生活を見直し、体をいたわる生活をしたことが結果的にそうなったのではないか…というのです。ステージ4から日常生活を取り戻すに至った一人の女性が心がけたことを、ご紹介してみましょう。

◆免疫力を向上するための5つのこと◆

  1. ストレスを無くす
  2. 体を冷やさずに温める
  3. 軽度の運動で体を動かす
  4. 充分な睡眠を取る
  5. 豊かな食事

ごく当たり前のことかもしれませんが、抗がん剤や化学治療に加え自己免疫力をアップさせることで、癌でありながらも長く日常生活を送ることができているというのです。

もちろん、医師の診察・治療を受け適切な処置を受けることが基本です。その中で、自分が最後まで納得して生きるためには何が必要か、自分で考え決断するという人もいるのでしょう。

この5つのポイントはがん患者だけでなく、全ての人に当てはまることです。病気になる前からこれらを実践し、癌をはじめとする病気にならないことが一番なのは言うまでもありません。

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