子供が嘘ばかりつくのは病気?平気で嘘をついてしまう原因
2017.8.29
子供が常日頃から嘘ばかりつくと、何か病気なのではと心配にもなりますよね。
嘘をついてしまう病気はあるのでしょうか?どんな障害?子供が嘘をつく理由は?
嘘をつく病気の種類、また嘘をつかれてしまった時の対処法など調べました。
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この記事の概要
子供が嘘ばかりつくのは病気?嘘をつく病気ってあるの?
あまりにも嘘が多いと、もしかして病気ではないのかと疑ってしまうものです。嘘をついてしまう病気はあるのでしょうか?
嘘をついてしまう病気については3つあります。
1つは「虚偽性障害」です。
嘘の病気をついたり、症状の悪化をアピールしたりするなどの嘘をついてしまうものです。精神障害の一つとされています。
病気が悪化したと嘘をついて保険金をだまし取ったり、刑罰を軽くしてもらおうとするのではなく、親切にしてほしい、自分を見て欲しいという気持ちからくる嘘なのです。
必要のない薬を飲んだり、嘘の病気をアピールする障害です。
「反社会性パーソナリティ障害」も嘘をつく病気です。
自分が楽しむためには、人を傷つけたり嘘をついて騙しても構わないと感じてしまう障害です。他者はもちろん、法律や規則までも軽視しているで、騙したり暴力をふるったりもします。
「演技性パーソナリティ障害」も嘘をついてしまう病気です。
これは幼いころの環境によって引き起こされる障害で、何らかの理由で自己を演じなければならなかった人に現れる症状です。
嘘をついて他者の注意を引こうとするのです。常に注目されたいがために嘘をつくのです。
広汎性発達障害という病気を持つ子供の嘘
子供に嘘をつかれると親としてはショックですよね。
子供が嘘をつくのは成長の証とは言えやはり嘘をつかれると不安ですし、なぜ嘘をついたのか怒りがこみ上げてくるものです。
定型発達の子供でさえ親や周囲の反応によって嘘も増えてしまうものです。
特に親のしつけが厳しかったり我慢をさせていると、親から怒られたくないという気持ちが強いあまり嘘を重ねるようになります。
最近増えているのが知的障害のない「広汎性発達障害」を持つ子供です。
他者とのコミュニケーションが苦手なため、小さい頃から育てにくい子と思われがちです。注意されたり叱られることも多く、時には叩かれたりするなど、幼いころから辛い環境におかれやすいのも特徴です。
広汎性発達障害の子供が始めについた嘘も、始めは些細な事だったのかもしれません。もしかしたら別の理由があった可能性だってあります。
しかし普段から叱られることが多いため、親が嘘をついたことに怒ったり、普段のイライラをぶつけてしまうこともあります。それで果たしていいのでしょうか?
広汎性発達障害の子供たちの中には、普通の子供以上に想像力豊かな子供たちがいます。想像力が豊か過ぎるために、別の理由があるのについ嘘をついてしまい、結果的に周りの反感を買ってしまうこともあります。
本人はもしかしたら悪気がなくつい嘘をついてしまったのかもしれません。
子供のころから嘘をついてしまうのは病気?何科を受診すればいいの?
個人経営の病院などでは、診療科目を心療内科と精神科と分けて掲げているメンタルクリニックをよく見かけます。
これは産婦人科をレディースクリニックと言っているのと同じことで、メンタルクリニックの基本は精神科です。
専門診療が精神科であっても、心療内科と掲げることが認められているだけなのです。
ただ大学病院や総合病院など、診療科目が多数ある医療機関の場合は、医学的に区別された診療科として心療内科と精神科を区別していることが多いので、受診する際は注意してください。
本来医学的には、心療内科と精神科は全く別のものです。
心療内科は心身症状を扱う科であり、精神科は精神症状を扱う科です。
病気を疑うほどの嘘が多くて悩んでいる場合は、虚偽性や演技性などなんらかのパーソナリティ障害の可能性があるため、精神科を受診すべきです。
精神科へ行くことを秘密にしておきたい気持ちもわかりますが、緊急時や入院するとなれば秘密にしておくのも難しいものです。
時期をみて、家族に前もって話をしておくことも大切です。
子供が嘘をつくのは周囲の関心を引きたいから?
子供は自分を守るために嘘をつくことがあります。保身のための嘘です。
本当のことを言うと親から問い詰められたり怒られると感じて嘘をつくのです。
でも大抵の親は、そんな子供の嘘にすぐに気が付きます。子供の嘘はバレやすく、それを取り繕うために嘘に嘘を重ねてしまうこともあるのです。
保身のための嘘は成長の証でもあり、「叱られたくない」「良い子でいたい」「親を悲しませたくない」という感情が芽生えた証拠でもあります。
しかし、悪いことを正直に話さずに嘘をつくのは決して良いことではありません。悪いことは悪いことなのだと、教育していくことが親としての責任です。
子供はいつだってパパやママの関心を自分に向けていたいものです。それは友達に関しても同じで、周囲の関心を自分に向けるために嘘をついてしまうこともよくあります。
「今日学校で褒められた」と親に言ったり、「僕だって○○をたくさんもっている」と友達にアピールするなどの嘘もよくありますが、これらは悪気なく嘘をついている場合が多いので、厳しく叱るのはやめましょう。
自分をもっと見て!相手になってほしい!という寂しさの裏返しや、嘘をついてしまう原因が隠されているのかもしれません。
一番は子供の話をしっかり聞いてあげることです。嘘をついたことを咎めるだけで終わらせないことも大切です。
嘘をつく子供への対処法は?
子供の嘘が病気によるものなら、その病名にあった治療を受けることで改善もするでしょう。頭ごなしに否定するのはよくありません。
病気の疑いはなく、単なる子供の嘘による対処法については、子供の年齢によってその対処法も違ってきます。
幼児期の場合「嘘はだめ!」と叱ってしまうのは逆効果です。日常生活でしてしないことも「やったよ!」と言うことで、たとえ叱られることであっても親が自分に関心が移れることを学習するのです。
そんな時は叱るのではなく、子供と一緒に片づけるなど、「一緒に何かをする」ことが嘘をつかせない方法です。
小学校3年生くらいまでの子供は、上手く説明できない時や孤独感を味わっている時に嘘をつく傾向があります。
いずれにしてもすぐにバレることが多いので、叱るのではなく子供の話に耳を傾けてあげることが大事です。その後に嘘をついてはいけないことを言い聞かせることが大切なのです。
中学生くらいになると嘘や隠し事も増えます。
これらの嘘は、人間関係が上手くいっていないことからきている場合が大半です。その状態の時に親から叱られると、ますます本当のことを言わなくなります。
叱らずに子供の話を聞いてあげることが一番ですが、中学生のような思春期は、話をするのも難しいことでしょう。その場合は、カウンセラーと話をさせてみるのも方法の一つです。
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