職場の同僚がうつ病になってしまった時の接し方
2017.8.28

うつ病になる方が年々増加しています。職場の同僚がうつ病になったという方も多いのではないでしょうか。
その時に気を付けたいのが、うつ病になってしまった方への接し方です。
決して他人ごとではありません。実際にうつ病になってしまった方の経験も交えてご紹介します。
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この記事の概要
職場の同僚がうつ病に・・・どう接するべき?
うつ病の人に一番言ってはいけない言葉。それは「がんばって」の励ましや「何やってんだ!」と言った叱りの言葉です。
とはいっても、仕事をしている中でこの二つの言葉はよく使われるものですよね。
だからこそ対応に悩むところですが、ここは接し方がどうのこうのより、うつ病になったのなら長期療養を勧める方が、その人にとってもベストではないでしょうか。
叱れない、励ますこともできない状況ですと業務に支障をきたしてしまう可能性もあります。そして、何より本人のためになりません。
今現在大きな問題がないにしても、もしかしたらこれから問題が起きてしまう可能性だってあるのです。
うつ病というのは非常に辛いもので、その辛さは本人にしかわかりません。
うつ病の人は真面目な人がなりやすいと言われており、そういった人は何か失敗してしまうごとに、こんなことではダメだと知りながらも他の事に頭が回らず、徐々にストレスを溜めてしまうのです。
本来ならそうなってしまった時点で休養を取るのがベストなのですが、うつ病になってしまうと判断ができなくなります。
なので、どう接するかより、まずは長期療養を勧めるといいでしょう。
職場の同僚がうつ病になった時はそっと見守ることも大切
うつ病を発症し、休職する方は年々増加傾向にあります。あなたの同僚がもしうつ病で休職したら、どんな声をかけたらいいのか迷いますよね。
実際にうつ病で休職した方の体験談をご紹介します。
休職したばかりの頃は、申し訳ないと思いながらも自分からは一切連絡を取りませんでした。それは、治療する上で仕事のことをいかに早く忘れるかが課題だったからです。
休職初日は、同僚たちから「大丈夫?」「元気だしてね」「待っているからね」といったメールが何通かきていましたが、申し訳ないと思いつつも読むだけで返信はせずに寝込んでいました。
だいぶ起き上がれる状態になったあたりで、「心配してくれてありがとう。迷惑かけるけどよろしくお願いします。」と短めのメールを数人に送りました。
うつ病とは言いませんでしたが、直前の様子などから察していたとは思います。
その後は一切連絡取りませんでしたが、唯一一人、過去にうつ病を経験した先輩だけが、たまに何のメッセージも付けない、風景などのたわいない写真をずっと送り続けてくれました。
メッセージだと返信しなきゃというプレッシャーを感じますが、そうはならず、また会社とのつながりが保てれる安心感も与えてくれました。
さすが経験者。とても感謝しています。
いかがでしょうか。ぜひ参考にして下さい。
職場の同僚にうつを理解してもらいたい!
うつ病を発症してしまっても、会社の同僚になかなか理解を得られないケースもよくあります。
うつ病であることを告白するのは、とても勇気がいるものです。
色眼鏡で見られることもありますし、急に態度を変えられてしまったり、陰で悪口を言われることもないとは言えません。
でも一番大切な事は、今の自分を保ちながらうつ病を克服することです。ある程度の心構えは必要なのです。
人生は長いものです。うつ病を克服する期間というのは、その長い人生の中でたった一時のものでしかありません。
長期的な視点で見ると、この今感じる恐怖は人生の全てではないということが理解できるのではないでしょうか?そう考えると、おのずと他人にも打ち明けやすくなるものです。
同僚に理解してもらうには、あなたにもぜひ実践してもらいたいことがいくつかあります。
- 自分の今ある状態を隠さずに伝える
- できる仕事は率先して引き受ける
- 相手の視点で物事を考える
- 手が空いた時は率先して手伝う
無理はせず、自分にできることから毎日少しずつでも実践していきましょう。
あなたが取り組む姿勢を見て、同僚の方から「大丈夫か」「無理するなよ」と声もかけてくれるはずです。
うつ病になってしまった自分を受けれてもらいたいのであれば、まずは同僚を受け入れて信頼することが大切です。
それでも理解をしようとしない人がいるなら、その人はこの先も理解し合えることはないでしょう。
もしかして同僚はうつ病かも?サインを見逃さないで!
もしかして自分はうつ病かも?あの人はもしかしてうつ病?と変化に気付くときがあります。
では、自分自身が気付く時はどんな変化があるのか。
・憂うつ感
気分が落ち込み、何をするにも悲観的な感がを持ってしまい、憂うつな気分になります。
・焦りや不安感
またイライラして落ち着きがなくなり、とてもつもない不安感に襲われます。
・身体の症状、
頭痛やめまい、下痢や便秘、吐き気や微熱が続きます。
・睡眠障害
夜中に何度も目が覚める、朝早くに目が覚めてしまうなど、寝つきが悪くなります。
・食欲や体重の変化
食欲がなくなる、反対に食欲が増えるなどの変化や、体重の変化が見られます。
・疲労の蓄積
なかなか疲労感が抜けず、朝からぐったりしてしまう。
などの変化が現れます。気付いた時には、早めに病院へ予約を入れましょう。
次に、周囲が気付く場合です
- 遅刻や欠勤が増える
- 仕事のミスや事故が増える
- 判断能力がなくなり、今までと比べて仕事の能率が低く見られる
- 表情がいつも暗く、元気がないように見える
- 周囲との会話も減り、周囲と距離を置くようになった
- 頭痛やめまい、吐き気を訴える
などのサインがあります。うつ病とはわからず、最初のうちは叱咤激励するかもしれません。
ですが、上記のようなサインに気付いたら、まずは話しかけてみましょう。気にかけているということを伝えることが大切なのです。
職場や家庭での過度なストレスがうつ病を発症させる!?
「ストレス」と聞いてどんなイメージを持ちますか?おそらくほとんどの方はマイナスイメージを持つのではないでしょうか。
確かに過度のストレスを受けると、人は精神的にも肉体的にもかなりのダメージを受けます。
しかし人間には、一時的にダメージを受けたとしても、それに負けないくらいの回復能力を持っているのです。適度なストレスによって、心身共に強くなっていくんですね。
しかしうつ病は、過度のストレスによって回復するためのエネルギーまでもが弱まり、その弱った心と体に更にストレスがかかることで発症します。
ストレスが慢性的になると、それを跳ね返すだけのエネルギーまでもが無くなってしまうわけです。
適度なストレスは必要ですが、それは元気だからこそ。心身共に疲れている時は、過度なストレスを受けないよう、無理をしないで休むことが大切なのです。
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