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献血の基準が厳しいのはどうして?気になる献血について

2017.8.24

献血をするには、献血ができるかどうかの基準があるのを知っていますか?

その基準はけっこう厳しいそうです。どうしてそんな基準があるのでしょうか?また、その基準とは?

気になる献血の基準について調べてみました。

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献血の基準が厳しい理由とは?

献血をするには、献血をする人、献血される人が安心して輸血できるよう健康状態を知る必要があります。全血献血の場合は最高血圧が90㎜Hg以上でないと献血をすることはできません。また、年間総献血量が、200mL献血と400mL献血を合わせて男性:1.200mL以内、女性:800mL以内となります。

献血の量によっても基準が変わり、200ml献血であれば年齢は16~69歳、体重は男性45㎏以上、女性40kg以上、血色素量は12.0g/dL以上、年間献血回数は男性6回以内、女性4回以内となります。

400ml献血であれば、年齢は男性17~69歳、女性18~69歳、体重は男女とも50㎏以上、血色素量は男性13.0g/dL 以上、女性12.5g/dL以上、年間献血回数は男性3回以内、女性2回以内です。

成分献血の場合はまた基準が異なり、体重が男性45㎏以上、女性40㎏以上、最高血圧が90㎜Hg以上であることが必要となります。年間献血回数が、血小板成分献血1回を2回分に換算して、血漿成分献血と合計で24回以内でなければいけません。

厳しい献血の基準にはどんなものがある?

3日以内に出血を伴う歯科治療を受けた場合や4週間以内に海外から帰国した、1ヶ月以内にピアスの穴をあけている、輸血や臓器の移植を受けたことがある、プラセンタ注射薬の使用をした、HIV(エイズ検査)の結果が陽性だった、梅毒やマラリアなどの重大な病気にかかったことがある人は献血をすることはできません。

また、6ヶ月以内に不特定の異性または新たな異性との性的接触をした場合、男性同士の性的接触、麻薬、覚せい剤の仕様などこれらの事に該当する人と性的接触があった場合も献血はできません。他にも、24時間以内にインフルエンザなどの予防接種を受けていたり、体調がよくない場合はできません。

育毛医薬品(錠剤)を服用している人は一定期間献血をするのはやめましょう。AVODART(アボダート)であれば6カ月間、PROPECIA(プロペシア)は1カ月間、PROSCAR(プロスカー)は1カ月間となっていますが、献血をする前に相談したほうがいいでしょう。

 

妊娠中、授乳中の人も本人の健康を考えて、献血をすることはできません。献血をエイズ(HIV)検査の目的として利用してはいけません。

厳しい基準が献血にあるのはどうして?

献血に厳しい基準があるのは、献血をする人、その血液を輸血される人どちらにも安全に行えるようにするためです。

どんなに献血がしたくとも、年齢や体重、健康状態がともなっていなければすることはできません。そもそも、どうして献血が必要なのでしょうか?医療技術の進歩によって、現在は、人工的に皮膚や内臓をつくることができるようになりました。しかし、血液は人工的に作ることはまだできないのです。

血液が足りない人や身体の機能が弱くなっている人には輸血という形で、人から採った血液を補うしか方法がないのです。血液には使用期限があり、たくわえておくことはできません。このため、病気や手術突然の事故などで輸血を必要とする人のために輸血用血液を確保しておく必要があるのです。

輸血に使用されなかった血液はすべてのものではありませんが、輸血の有効性や安全性の向上のための研究や安全な輸血のための検査試薬製造等に使われます。その他、国の指導の下、他の研究機関との共同研究にも利用されています。

献血の手順や献血を受ける時の持ち物について

献血の手順は、まず受付をして質問への記入解答、問診と血圧測定、ヘモグロビン濃度測定、血液型事前判定、献血、休憩となります。

献血をする前には23項目の質問、問診があり生活習慣や体調について聞かれるので正確に答える必要があります。測定のときに、最高血圧が90mmHg以下のような低血圧、ヘモグロビン濃度が基準以下の貧血である人は献血することができません。

基準を満たしていれば献血することができるので、まずは自分の体調を整えることが優先でしょう。献血後は最低30分間の休憩をとるようになっています。

献血を初めてするときにはこのような持ち物が必要になります。運転免許証・健康保険証・パスポート・個人番号カードなどです。社員証・学生証・医療機関の診察券・銀行のカードのようなものは2種類必要となります。

献血を受けた人には献血カードが発行されるので、次回からは献血カードを持参すれば身分証明書は必要ありません。本人確認手段として従来の暗証番号による確認に加え、指を機械にかざすことで本人であることを確認できる生体(指静脈)認証をするところもあります。

献血をするメリットとは?

自分が大きな病気やケガをしたり、身内の人が同じような経験をして輸血をする場面を見なければなかなか献血しようとは思わないのではないでしょうか?

しかし、献血にはこんなメリットがあるんです。献血をすることによって自分の健康状態をチェックすることができます。細かな部分までは無理ですが、なかなか健康診断を受けることがない人にはかなりのメリットではないでしょうか?

そもそも、健康でなければ献血を受けることはできませんが血液検査を受ける感覚で献血をするのもいいかもしれません。定期的に血を抜くことによってデトックス効果があるんです。体内に存在する老廃物やドロドロの血液を排出することができ、また新しい血液を作ろうと体も頑張るので、新陳代謝が活発になるそうです。

献血ルームは無料のお菓子や飲み物が置いてあります。とくに、献血後には水分補給をしなくてはいけないので沢山飲み物を飲みましょう。献血をする前は体を冷やさないようにできるだけ暖かい飲み物を飲むといいでしょう。

 - 健康と医学