マラソンの「42.195㎞」という距離の理由は以外にも…!
2017.12.16
マラソンの「42.195㎞」という微妙な距離になったのはどういう理由かご存知ですか?
諸説ありますが、言われているのは「女王のワガママ」だそうです。
マラソン競技をおこなう人も、そうではない人も、マラソンの距離は「42.195㎞」だということはご存知ですよね?
この不思議な「42.195㎞」という距離はどのようにして決められたのかを調べてみました!
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この記事の概要
マラソンの距離が「42.195㎞」に定められた理由とは
マラソン…
この過酷なレースは42.195㎞の距離を誰が早く走るかで競います。
この「けっこうな長い距離を走ってタイムを競い合う競技」は誰が考えたのか知っていますか?
調べたところ
『紀元前490年、ペルシャ軍がギリシャ軍を侵略しようと「マラトン」という土地に上陸しました。
しかしながら、迎え撃つギリシャ軍が勝利!
この勝利を伝えるために一人の兵士が「マラトン」からひたすら走り「アテネイ」という土地にたどり着き無事に勝利を伝えることができました。
ですが、その兵士は「アテネイ」で力尽き、息絶えてしまった。
勝利を伝えようと走った「マラトン」から「アテネイ」までの距離が42.195キロだった。
これがマラソンの起源だと言われています。』
と書かれていました。
ですが、この42.195㎞の距離は兵士が走り切った実際の距離ではないようです。
第一回アテネオリンピックが開かれた際に、マラソン競技の距離は「36.75㎞」に設定されていたそうです。
その後、第2回、第3回と開催されたオリンピックでは、しっかりと定められた距離はなく、「大体40㎞前後」と、コース設定されていたようです。
では、この「42.195㎞」という距離はどのようにして設定されたのでしょうか?
マラソンの距離が「42.195㎞」に決定したのはこんな理由?
第1回オリンピックから数回はマラソンコースの距離が「大体40㎞」というアバウトな感じで設定されていたようです。
そして、第4回ロンドンオリンピックが開催された時に、イギリスの王妃アレクサンドラが「スタートはお城の窓から、ゴールは競技場のロイヤルボックスで見たいわ」とおっしゃったことから、コースを少し延長せざるを得なくなったようです。
そしてその距離が、「42.195㎞」であり、その後フルマラソンの距離は「42.195㎞」で統一され現在もなお続いているのです。
王妃の一声によりゴールの位置を変えたために、この距離になったと言われていますが、実際のところはわかりません。
ですが、この「42.195㎞」という距離に確固たる根拠はないのですね。
人間の身体能力に基づいて算出された…とか、「マラトン」から「アテネイ」の正確な距離でもないというのがまた、なんとも微笑ましいです。
ちなみに「マラソン」は、兵士の出発点「マラトン」の地名を英語読みにしたものです。
マラソンの距離は始め「36.75㎞」だったのに…伸びてしまったその理由とは
始めは「36.75㎞」と比較的キリの良い数字であった、フルマラソンの距離ですが、「42.195㎞」となった現在ではコースの距離を測るのが難しいように思われませんか?
フルマラソンの場合、距離の誤差は±0.1%以内でなければならないそうです。
しかも、身近ければコースとして認定されません。
したがって、42.195キロ、プラス42メートルまでのコース距離なら、フルマラソンコースとして認定されるようです。
それから、スタート地点とゴール地点の標高差や、スタート地点とゴール地点の距離が直線で競技距離の半分以下であることなど、マラソンの公式コースとして認定されるには様々な条件があるようです。
マラソンの一番の魅力って?
ランニングをしている方を見かけると「健康に気を付けているのかしら」と感じますが、実際にランニングしている知人に聞いてみると、「走りたいから、走っているだけ」という答えを多く聞きます。
始めるきっかけは、健康診断の結果が悪く、お医者様に運動を進められたことだったり、中年太りの解消だったり、子育てが一段落したから、なんとなくだったりと様々ですが、みな、走り始めると、「走る魅力」にとりつかれていくようです。
長時間走り続けていると、脳内麻薬ともいわれる「エンドルフィン」が分泌されるそうです。
これがいわゆる「マラソンの魅力」なのでしょうか?
エンドルフィンが分泌されることにより、ストレスが軽減されたり、質の良い睡眠を得ることができるようです。
体の健康だけではなく、マラソンは心にもよい作用をもたらすようですね。
実際に走っても、テレビで見ても楽しいマラソン!距離を測る方法は?
「42.195㎞」の計測方法は、『日本陸上競技連盟競技規則』によって制定されています。
最近はワイヤーロープによる計測が主流だそうです。
これは直径5mm、長さ50mの鋼鉄製ワイヤーをメジャー代わりにして計測するというものです。
50m進んではワイヤーをひっくり返してまた、50m進めて…
という作業を42㎞繰返すのですね。
この地道な作業を「国際陸上競技連盟公認公式計測員」の資格を持つ数十人が、数日かけて計るようです。
ハイテクな時代に人の手によって地道に作業することによりコースが作られているんですね。
フルマラソン競技がテレビで放送されていると、ついつい見入ってしまいます。
ただ走るだけではない、派手ではないけれど、長距離だからこそ見え隠れする選手たちの駆け引きを見ていると、あっという間に2時間経ってしまいますよね。
私は42㎞どころか、3㎞も完走する自信はありませんが、彼、彼女たちの走る姿を見て勇気づけられます。
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