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缶詰フルーツの栄養は生のフルーツとどう違うのか徹底調査!

2017.9.2

缶詰フルーツって料金も安くて、皮をむいたりする必要もないから手軽に食べられますよね。

でも気になるのはそのカロリーや栄養分・・・生のフルーツと比べるとどうなのでしょうか?

缶詰フルーツと生のフルーツの栄養面やカロリーについて詳しく調べてみました。

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缶詰フルーツはカロリーが高いだけで、栄養は全くナシ?

缶詰のフルーツって甘くておいしいですよね。でもその甘さはシロップ漬けになっているからです。そのためカロリ―も高めです。

例えばみかんの缶詰のカロリ―ですが、果肉は100gあたり64kcal、シロップは100gあたり63kcalとなっているようです。普通にみかんを食べた方が断然カロリ―は低いでしょう。特に糖尿病の人は避けた方がいいでしょう。

気になる栄養ですが、加熱によってビタミンCや酵素などの栄養分は消えてしまうようです。でも食物繊維やビタミンEなど残っている栄養分もあります。

どうしても生のフルーツが苦手という人は、缶詰ではなくドライフルーツにしましょう。缶詰よりも栄養素がぎゅっとつまっていて、持ち運びも便利です。

でも砂糖や油脂などが加えられているドライフルーツもあるので、選ぶ時には注意しましょう。

缶詰のフルーツが好きという人は、食べる量に気を付けましょう。一番の問題はシロップです。栄養を摂るためではなく、スイーツ感覚で少しだけ食べるようにすれば問題はないでしょう。

人気の缶詰フルーツ「桃」の栄養分は生より高い?

桃の缶詰には「白桃」と「黄桃」がありますが、その違いは果肉の色だけではなく、栄養分にもあります。

白桃の果肉には、女性に嬉しい脂肪が蓄積されるのを抑える効果があるクロロゲン酸といったポリフェノールやお茶によく入っている抗酸化作用のあるカテキンが入っています。そして黄桃の果肉には、リコピン、αカロテンなどの抗酸化作用のより強いカロテノイドが入っています。

このような違いはありますが、基本の成分はほぼ同じです。自分の好みで選んでいいでしょう。

実はアメリカの研究結果によると、桃の缶詰の栄養は、生で食べる桃と同等、もしくはそれよりも高い場合もあります。桃の缶詰に含まれているビタミンCは、生の桃より約4倍も高く、葉酸は生の桃よりも缶詰の方が多く含まれているようです。

その理由は、桃の果肉の細胞壁が缶詰にする時に壊れてしまい、栄養分が体の中にされやすくなるからだと言われています。ただ、みかんと同じくシロップ漬けになっているので、カロリーの摂りすぎには注意しましょう。

ダイエット中の人には缶詰フルーツはNG?実は摂取できる栄養分もアリ!

ダイエット中の人には、シロップ漬けになっている缶詰フルーツはNGだと思われがち。でも、ケーキやポテトチップスを食べるよりはまだ良いような気がしませんか?缶詰とはいえ果物だし、栄養もありそう・・・そう考えてしまいますよね。

加熱によって缶詰フルーツの栄養分は消えていってしまうと言われていますが、それはビタミンCや酵素などを指しています。しかし、加熱によって減らない栄養もあるのです。例えば、ビタミンEや食物繊維などはそのまま残っています。

でも、やっぱり気になるのはあの「シロップ」です。どうしてもシロップに含まれている糖分が問題になってきます。

確かにジャンクフードなどの高カロリーのものよりはカロリーも低いですが、食べる量には気をつけましょう。ダイエット中の人は、ガマンができない時に少しだけ食べるようにすれば、それほど影響はないでしょう。

パイナップルも缶詰になると栄養はなくなるの?

人気中華料理の「酢豚」。よくパイナップルが入っていますよね。パイナップルにはお肉を柔らかくする酵素が含まれているのですが、60度くらいの加熱でその効果は失われると言われています。

お肉を柔らかくする効果を出すためには、調理する前にパイナップルとお肉を漬け込むようにするか、調理最後に生のパイナップルを入れるしかありません。

でもパイナップルには、消化を助ける働きもあるようです。食後のデザートとして食べるのもいいでしょう。

そこで気になるのは缶詰のパイナップル。他の果物同様、やっぱり栄養分は減ってしまうのでしょうか?

生のパイナップルには食物繊維も含まれていますが、それは缶詰になっても変わらないようです。ただ酵素やビタミンCは消えてしまうようです。

ではドライフルーツのパイナップルはどうなのでしょうか?パイナップルに含まれている酵素は「タンパク質分解酵素ブロメライン」というものですが、ドライフルーツだと残っているようです。

でもビタミン類に関しては、やっぱり失われてしまいます。ビタミンCを摂りたいなら、生のパイナップル一番でしょう。

魚の缶詰は栄養満点!手軽においしく食べれます!

缶詰フルーツの栄養やカロリーに関しては、残念な結果になってしまいましたが、魚の缶詰の栄養はどうなっているのでしょうか?

サバの水煮やイワシの缶詰など魚の缶詰にもいろいろな種類がありますが、缶詰の場合は魚の栄養がそのまま入っていると思ってもいいでしょう。DHAやEPAといった栄養もたくさん含まれていて、魚と一緒に入っている汁にも栄養が残っています。そのまま食べると栄養満点です。

中でもサバ缶には痩せるホルモン「GPLー1」を分泌される効果があるので、サバ缶でダイエットした人もいます。今では機能性表示食品の缶詰の出てきているので、魚不足の人はぜひ食べてみて下さい。

魚の缶詰と言えば「ツナ缶」が人気ですが、マグロやカツオの栄養が摂れるのでこちらもおすすめです。でも気になるのは「油」。オリーブオイルなどのリノール酸が多く入っているものなら、漬けてある油ごと料理することもできます。他の油の場合はカロリーが高くなってしまうので、スープ漬けにするか油を切ってから使うようにしましょう。

最近では缶詰を使った料理レシピもいろいろ出ています。そういうものを参考にして、缶詰をおいしく食べましょう。

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